事務所方針

 弊所の名称に用いた「兼愛」とは、中国春秋戦国時代の思想家「墨子」の教義の一つであり、一切の差別が無い博愛主義を指します。
 墨子は「兼愛」とともに「非攻」も説きました。「非攻」とは侵略戦争の否定です。
 ここまでは理想論であり、大国による侵略戦争は墨子の説得にも拘らずなくなりませんでした。
 一方で、墨子は「防衛」を否定しませんでした。
 実際に、宋を攻撃しようとする楚に対して、机上戦において九回にわたって守り通し(注1)、現実にも防衛しました。このことから、かたくなに守るという意味の「墨守」という言葉が生まれました。

 翻って現代社会を見てみますと、ビジネスの世界は弱肉強食の感をなしています。
 苦労して編み出し、築上げた事業も模倣によって利益が激減してしまいます。

 そのような背景において、弊所は「兼愛」を旨としつつも貴社の事業を知的財産権によって「墨守」したいと考えています。

兼愛国際特許事務所
代表 弁理士 村上 博

(注1)『墨子』巻之十三 公輸第五十 第三節(山田 琢著『墨子(下)』、明治書院)